カテゴリー別アーカイブ: 販売作品

サム・フランシス|Sam FRANCIS

《 Angle 1967 》

紙・アクリル(33×56cm)

※サム・フランシス展(グタイピナコテカ)1968年 出品

※作品裏に吉原治良への献辞

※来歴:吉原治良旧蔵

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サム・フランシス|Sam FRANCIS(1923-1994)

1923年アメリカ(カリフォルニア)生まれ。アメリカ抽象表現主義を代表する作家の一人。20代でパリに渡りアンフォルメルの画家達と親交を結び、早くから抽象画家として認められる。1957年フランスの評論家ミシェル・タピエらと初来日し、アンフォルメルを日本にもたらした。南画廊のオーナー志水楠男や評論家の東野芳明ら文化人たちと交流を深め、日本で多くの作品を制作・発表するなど日本にゆかりの深い作家としても知られる。作品には水墨画を思わせるハネや滲み、タッチの反復や大画面に大胆に残される余白の効果など、日本や東洋の美術に通ずるものがあると評されている。東野芳明が義父の出光興産会長:出光佐三を紹介。パトロンや友人、そして最終的には親族(1965年に佐三の娘:真子と結婚)となり、現在も出光美術館には多くの作品が収蔵されている。1994年逝去。

 

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李禹煥|LEE U-Fan

《 無題 ca.1987 》

紙・水彩(14.5×15cm)

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李 禹煥|LEE U-Fan(1936-)

1936年韓国生まれ。1961年日本大学文学部哲学科卒業。1960年代末〜1970年代半ばにかけて日本で起こった前衛芸術の動向「もの派」の理論と実践における中心的役割を担い、その後の現代芸術に大きな影響を与える。作品は彫刻や絵画、ドローイング、版画など多岐にわたるが、それらの制作に一貫しているのは、石や鉄、あるいはキャンバスや筆との弛まぬ静かな対話を通して、自らの考えや感情など作家の内面を表現することよりも、「人間」と「もの」、あるいは「もの」と「もの」との関係性を問う姿勢である。今まで個別の「もの」や「空間」だったものが互いに結びつき、これまで見過ごされてきた世界と私たちとの間に新たな出会いをもたらす李の作品は、国内外から高い評価を集め、2010年に開館した李禹煥美術館(直島)は多くの来館者で溢れています。多摩美術大学名誉教授。

 

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松谷武判|MATSUTANI Takesada

《 作品 1983 》

紙・黒鉛・墨(27.2×24.2cm)

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松谷 武判|MATSUTANI Takesada(1937-)

1937年大阪府生まれ。1960年第9回具体美術展に初出品。1963年会員となり1972年の解散まで参加。1966年フランス政府留学生選抜第1回毎日美術コンクールで最優秀賞を受賞し渡仏。戦後間もなく開発されたビニール系接着剤を使い、物質そのものが形作る有機的なレリーフ状の作品を発表する。画面の上に膨らんだり垂れたりしている官能的な形と質感は、新しい絵画の可能性を示すものとして高く評価された。 2000年、2015年西宮市大谷記念美術館で大規模な個展が開催されたほか、2017年ヴェネツィア・ビエンナーレではメインセクションに出品。2019年ポンピドゥセンターで日本人初の個展を開催するなど、ますます国際的評価の高まる作家の一人です。

 

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楊洲周延| YOUSHU Chikanobu

《 東京上野不忍大競馬ノ図 1884 》

木版画(36×71.5cm)

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揚州 周延|YOUSHU Chikanobu(1938-1912)

越後国高田藩の江戸詰下級武士の家に生まれる。若い頃から浮世絵師を目指し、15歳で歌川国芳の門人となる。1875年「好める道を以て世を渡らん」として上京し、本格的な活動を開始。当初は武者絵や西南戦争の絵を描いて評判を得た。1882年第一回内国絵画共進会に出品した絵が褒賞され、周延が描く豪華な錦絵は「江戸浮世絵の再来」と大きな評判を呼んだ。また、1884年上野不忍池畔で明治天皇をお迎えし、華々しい共同競馬会社の開業式を描いた「東京上野不忍大競馬ノ図」に代表される洋装をした華族や新政府高官夫人の絵なども評判で、明治期で一番人気の美人画絵師であった。1912年逝去するも周延の精神は小林古径や前田青邨、奥村土牛ら近代日本画へと脈々と引き継がれています。

 

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横尾忠則|YOKOO Tadanori(1936-)

《 腰巻お仙-忘却編 1966 》

シルクスクリーン (106×77cm)

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横尾 忠則|YOKOO Tadanori(1936-)

1936年兵庫県生まれ。1970年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催された世界ポスター展で「腰巻お仙-忘却編」のポスターが60年代を代表する世界のポスター第1位に選ばれ世界的な評価を得る。1972年ニューヨーク近代美術館で個展。1981年に画家に転向し、パリ、ベネチア、サンパウロ、バングラデッシュなど世界各国のビエンナーレに招待出品。パリのカルティエ現代美術財団での個展など内外の美術館で多数の個展を開催し、国際的に高い評価を得る。小説『ぶるうらんど』(文藝春秋)では第36回泉鏡花文学賞を受賞。国内外での旺盛な活動は常に話題となり時代に大きな影響を与え続けている。毎日芸術賞、ニューヨークADC殿堂入り、紫綬褒章、旭日小綬章 、朝日賞など受賞 受章多数。ニューヨーク近代美術館では、数多くの作品がMoMAコレクションとして永久収蔵されています。

 

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嶋本昭三|SHIMAMOTO Shozo

《 無題 – ベニスビエンナーレ 1993 》

ボードに貼付したビニール・ミクストメディア(14.8×14.8cm)

※「Shozo Shimamoto Association」鑑定書

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嶋本 昭三|SHIMAMOTO Shozo(1928-2013)

1928年大阪府生まれ。1947年吉原治良に師事。キャンバスの代わりに支持体とした新聞紙に穴を開けた前衛的な作品を吉原に称賛される。1950年関西学院大学卒業。1954年「具体美術協会」の結成に参加し、大砲を使って絵具をカンヴァスに向けて飛ばすパフォーマンスを披露。そこから当時の主要スタイルとなる、絵具を詰めたガラス瓶をキャンバスに置いた石に投げ付ける「投擲(とうてき)絵画」が誕生した。1957年具体誌に寄稿の「絵筆処刑論」にて、“絵具と絵筆は悲劇的関係にあり、絵筆による虚勢の彼方に絵具の本質的美を求める”と提唱。1975年アーティスト・ユニオン(AU)の結成に参加。1999年紺綬褒章受章。2013年1月逝去。

 

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藤田嗣治|FUJITA Tsuguharu

《 赤ん坊と猫 1950s 》

紙・インク(24×17cm)

※「東京美術倶楽部鑑定委員会」鑑定証書

※藤田嗣治小品展(GALERIE ROMANET)1975年 出品

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藤田 嗣治|FUJITA Tsuguharu(1886-1968)

1886年 東京生まれ。 1913年東京美術学校(現東京藝術大学)西洋画科を卒業後に渡仏。エコール・ド・パリで旋風を巻き起こし、天才ピカソをして「彼こそ真の天才」と言わしめたフジタ。滑らかな下地の上に繊細な線と薄塗りで描いた女性像や裸婦作品が、グラン・フォン・ブラン(素晴らしき乳白色)と絶賛され、画家として揺るぎない地位を確立する。1925年レジオン・ドヌール勲章受章。1942年軍により東南アジア各地へ派遣され、戦争画を制作するも戦後は画壇から戦争協力者として批判を浴び、日本を離れパリへと帰国。1955年フランス国籍を取得。日本藝術院会員を辞任。1957年レジオン・ドヌール勲章シュバリエ受章。1959年カトリックの洗礼を受け、レオナールという洗礼名を与えられる。1966年ランスのノートルダム・ド・ラ・ペ・フジタ礼拝堂を自ら建設。 1968年逝去。日本政府より勲一等瑞宝章を授与される。

 

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フィリップ・ワイズベッカー|Philippe WEISBECKER

《 TATAMI♯02 2016 》

リトグラフ(59×79cm)ed.30

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フィリップ・ワイズベッカー|Philippe WEISBECKER(1942-)

1942年セネガル生まれ。1966 年フランス国立高等装飾美術学校(パリ)卒業。1968 年ニューヨーク市に移住し、活動を始める。アメリカの広告やエディトリアルのイラストレーション制作を数多く手がけた後、2006 年フランスに帰国。アートワークを本格的に制作開始し、欧米や日本で発表を続けている。2004 年にはアンスティチュ・フランセ日本が運営するアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山に滞在。日本での仕事も多く、JAGDA、NYADC、東京ADC など国内外で受賞。2020 年東京オリンピック公式ポスターも手がけている。日常に存在する何気ないモチーフに美を見出し、表情豊かに描かれた作品は私たちに新鮮な発見を与えてくれます。

 

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名坂千吉郎|NASAKA Senkichiro

《 唯我論 1996 》

ボード・ミクストメディア(72.7×53cm)

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名坂 千吉郎|NASAKA Senkichiro(1923-2014)

1923年大阪府生まれ。1950年関西総合美術展入選。1952年京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)日本画研究科卒業。40歳で洋画に転向した名坂は、1965年「具体美術協会」会員となり、1972年の解散まで中心メンバーとして活動する。初期はアンフォルメルから影響を受けた絵画作品を発表するも、後期はハードエッジやライトアート、キネティックアートなど具体後期を特徴づける環境芸術へ移行した。2014年逝去。

 

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津高和一|TSUTAKA Waichi

《 作品 ca.1965 》

キャンバス・油彩(65.2×91cm)

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津高 和一|TSUTAKA Waichi(1911-1995)

1911年兵庫県生まれ。具象画から色面と線による画面構成が独特の詩情ある抽象画へと展開。日本の抽象画のパイオニア的存在。1955年吉原治良・須田剋太・八木一夫らと国際アートクラブ関西支部を創立。1957年サンパウロ・ビエンナーレ、1960年グッゲンハイム国際美術賞展出品など海外でも高い評価を得る。1968年大阪芸術大学教授となり、多くの後進の育成にも尽力。1995年阪神・淡路大震災で倒壊した自宅の下敷きとなり、夫人と共に逝去。現在でも叙情性に溢れた津高の作品は、観る者を心象風景へと静かに誘い続けています。

 

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