吉原通雄が月刊美術の巻頭特集「近代絵画の絶対銘柄」で紹介されました。
この度「企画展 : C810 愛しくて奇妙な生物たち」と題しまして、弊社コレクションより、「どこか可愛らしく奇妙で不思議な生物たちの世界」を描いた作品をピックアップし、展示いたします。
健康で、衣食住の心配がなくて、家族がいて、友達がいて、天気が良くて、星がきれいで、すてきな夢をみる。そんな日常の幸せを幸せと感じなくなってしまった不感症な現代人は、貪欲で愚かで醜く滑稽…。だけど純粋で優しくて弱く愛しい…。私たち人間はなんておもしろい不思議な生物なのでしょう。作品に棲む生物たちは私たち人間の姿そのものであり、あなた自身の姿なのかもしれません。
< 出展作家 >
岡本太郎、岡本信治郎、北野 武、中村 宏、元永定正、吉原治良、美術太郎、フューチュラ、マルセル・ザマ、オディロン・ルドン、フランシス・ベーコン 他
※会期中、展示替え有り
会期:2020年1月14日 (火) ~ 2月29日 (土)
営業時間:12:00 – 18:00 定休日:日月祝日
会場:鳩ノ森美術|gallery + art shop 2会場同時開催
出品作品|Exhibited Works
《 作品 2000 》
紙・インク・水彩・ルートビール(31.6×25.3cm)
price on request
《 いぢわる兎(桜)2019 》
キャンバス・アクリル・転写(22.7×15.8cm)
sold
《 記念撮影 》
オフセット・シルクスクリーン(52.5×39cm)ed.EA
sold
《 アングルデッサンにもとづく人体の習作 1984 》
リトグラフ(88×60.5cm)ed.180
price on request
「白髪一雄 KAZUO SHIRAGA:a retrospective」東京オペラシティアートギャラリー、2020年1月11日から3月22日まで
白髪一雄は、戦後日本の前衛芸術を牽引した具体美術協会の中心メンバーとして知られ、近年改めて国際的に熱い注目を集めています。兵庫県尼崎市に生まれた白髪は、具体美術協会に参加する前年の1954年より、床に広げた支持体に足で直接描く「フット・ペインティング」の制作を始め、その実践と探求により、未知の領域を切り拓いてゆきます。白髪の没後10年以上を経て開催する本展は、東京で初の本格的な個展として、初期から晩年までの絵画約90点をはじめ、実験的な立体作品や伝説的パフォーマンスの映像、ドローイングや資料も加え、総数約130点で作家の活動の全容に迫ります。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、12月22日 (日) ~ 1月13日 (月)を年末年始休業とさせていただきます。
宜しくお願い申し上げます。
《 作品(S-10-3)1960s 》
紙・ミクストメディア(35×28cm)
※「須田剋太鑑定委員会」鑑定書
sold
須田 剋太|SUDA Kokuta(1906-1990)
1906年埼玉県生まれ。1949年長谷川三郎に師事し、国画会会員となり抽象画へと移行する。1950年森田子龍編の「書の美」に論文を発表。「墨美」との交流を通して書にも傾倒する。また具体美術の元永定正ら多くの作家を輩出した西宮美術教室で、津高和一らと共に教鞭をとり、後進の育成にも尽力するなど日本の戦後美術において重要な作家の一人である。1990年7月死去。
《 作品 2003 》
ボード・油彩・おがくず(19.4×12.9)
price on request
上前 智祐|UEMAE Chiyu(1920-2018)
1920年京都府生まれ。1952年吉原治良に師事し、1954年吉原のもとに糾合した関西の若手作家15名と共に「具体美術協会」の結成に参加。一貫して非具象(抽象)を追及し、おがくずやマッチを使用し何層にも重ねた平面作品のみならず、立体作品や布や糸を使った縫い作品、シルクスクリーン、銅版画など幅広い作品を制作。創作と真面目な手仕事の積み重ねから生み出された作品は、多くの人々に感動を与え続けている。2018年4月逝去。
この度「企画展 : C810 シロクロ」と題しまして、弊社コレクションより「内なる心の世界」をモノクロームで表現した作品をピックアップし、展示いたします。
黒は最も禁欲的な色でありながらも、観る者の心のありようを何ら制約することなく映し出すスクリーンのような作用を備えています。時には不都合な真実と出会ってしまう可能性を秘めながら、私たちの想像力を刺激し「内なる心の世界」と向き合う装置となります。光と影は表裏一体であり、過剰な光は漆黒の影を描きます。アートは社会と切り離しては存在することはできませんが、寛容性を失ったアートもまた存在理由を失います。私たちは不都合な真実が見えないのではなく、見ようとしていないだけなのかもしれません。本展は、私たちすべての人間が自身の潜在意識の中にある「内なる心の世界」と向き合う貴重な体験となります。
< 出展作家 >
GUTAI:吉原治良、白髪一雄、前川 強、松谷武判、聴濤襄治、松田 豐
もの派:李 禹煥、榎倉康二、菅 木志雄
その他:藤田嗣治、郭 仁植、オディロン・ルドン、デビット・リンチ、マルセル・ザマ 他
※会期中、展示替え有り
会期:2019年11月12日 (火) ~ 12月21日 (土)
営業時間:12:00 – 18:00 定休日:日月祝日
会場:鳩ノ森美術|gallery
出品作品|Exhibited Works
《 Figure B-No.27 1984 》
綿布・アクリル(56.5×91cm)
price on request collection
《 作品 1969 》
画用紙・ガッシュ(45×37cm)
※「吉原治良展 明日を創った人」画集掲載
※「吉原通雄アトリエ」証明書
sold
《 作品 1967 》
シルクスクリーン(44×57cm)ed.800
※来歴:吉原通雄旧蔵
price on request
《 韓(中国戦国七強より)1993 》
シルクスクリーン(65×65cm)ed.60
price on request
《 草原の少女 1964 》
キャンバス・油彩(15.8×22.7cm)
※あーと・ふえあ(サトウ画廊*)1964年 出品
sold
中村 宏|NAKAMURA Hiroshi(1932-)
1932年静岡県生まれ。1953年山下菊二や池田龍雄らと日本青年美術家連盟を結成。1964年立石大河亞と観光芸術研究所を設立。米軍基地などの政治社会的問題をテーマに、誇張された遠近法とクローズアップで描き出す作風(ルポルタージュ絵画)は物語性が強い。60年代以降は、飛行機や機関車、女学生、望遠鏡などをモチーフに、現代の荒涼とした心象風景を一貫して描き続けています。
*サトウ画廊(1955-1981)
1955年サトウ画材社長である佐藤友太郎が馬場彬を顧問に迎え、銀座に開設。東京画廊・南画廊・タケミヤ画廊らと並んで、戦後日本の現代美術黎明期を代表する画廊の一つ。河原温や李禹煥、菅木志雄など多くの新進気鋭作家をいち早く紹介し、アートムーヴメント「反芸術」の震源地として1950-70年代の現代美術を牽引。また、美術評論の御三家(針生一郎・東野芳明・中原佑介)を擁し「サトウ画報」を定期発行し、現代美術の普及に尽力した。1981年佐藤の逝去に伴い閉廊。