特別展 馬場彬と美術太郎

SLOW ART, SLOW LIFE. をテーマに、戦後美術を代表する抽象画家で没後20年を迎えた馬場彬(1932-2000)と、アートオークションでは大きく競り上がり、益々世界的に評価が高まっている秋田出身の現代美術家:美術太郎(1975-)の2人展を、東京と秋田の2会場にて開催いたします。秋田ゆかりの一流の現代美術に触れる貴重な機会となります。ぜひ、ご高覧いただけましたら幸いです。

 

馬場彬と美術太郎 東京
period:2021年2月2日 (火) ~ 2月27日 (土)
hours:12:00 – 18:00 定休日:日月祝日
新型コロナ対策のため、アポイントメント制となります
venue:鳩ノ森美術|gallery + art shop 2会場同時開催
tel: 03-3408-8100
exhibitor:BT|協力:鳩ノ森美術

 

馬場彬と美術太郎 秋田
period:2021年2月3日 (火) ~ 2月7日 (日)
※政府による「緊急事態宣言」が発出されたため、中止とさせていただきます
hours:11:00 – 19:00 ※最終日:17:00
venue:ココラボラトリー
tel: 018-866-1559
exhibitor:BT|協力:鳩ノ森美術、ココラボラトリー

 

馬場 彬|BABA Akira(1932-2000)

1932年東京都生まれ。1955年東京芸術大学卒業。卒業後は美術団体には属さず、1955年サトウ画廊*のキュレーションを担当。また彼自身も戦後日本における抽象絵画の主要作家の一人として精力的に活動する。1960年シェル美術賞3等、翌年に1等受賞。1962年に吉仲太造や村上善男らと共に「集団アルファ」を結成。1964年現代美術の動向展、1967年第9回日本国際美術展、1970年現代美術フェスティヴァル、1977年モスクワ国際美術展に出展。1988年池田二十世紀美術館で個展など。馬場の作品は東京国立近代美術館ら多くの美術館や文化庁に所蔵され、グレーを基調とした色彩と有機的な形が調和するイメージは、現在もなお多くの人々を魅了し続けています。1989年秋田市にアトリエを移転。2000年死去。

 

*サトウ画廊(1955-1981)
1955年サトウ画材社長である佐藤友太郎が馬場彬を顧問に迎え、銀座に開設。東京画廊・南画廊・タケミヤ画廊らと並んで、戦後日本の現代美術黎明期を代表する画廊の一つ。河原温や李禹煥、菅木志雄など多くの新進気鋭作家をいち早く紹介し、アートムーヴメント「反芸術」の震源地として1950-70年代の現代美術を牽引。また、美術評論の御三家(針生一郎・東野芳明・中原佑介)を擁し「サトウ画報」を定期発行し、現代美術の普及に尽力した。1981年佐藤の死去に伴い閉廊。

 

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美術 太郎|BIJUTSU Taro(1975-)

1975年秋田県生まれ。多摩美術大学卒業。ブランド=作家の知名度によって作品が評価されることを痛快に批判し、顔や本名を公表せず「美術太郎(BT)」名義で制作を続ける。世界中の幼児画をサンプリング後再構成し、ユングの提唱する集合的無意識を探る「キャラクターシリーズ」や有名作家と自身のサインのみで制作された「NOブランドシリーズ」、コンピューターのバグを用いて記録と記憶のズレを表現した「エラーの美術」など、様々な視点から斬新でコンセプチュアルな作品を発表している。

 

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