宇宙・日本・具体 田中敦子

この度、「宇宙・日本・具体 田中敦子」を開催する運びとなりました。田中敦子の作品が持つ前衛性は、今日に至るまで多くの人々に驚きと刺激を与えてきました。代表作として、電球と管球を組み合わせ明滅する光の服に見立てた「電気服」と呼ばれるインスタレーション作品が挙げられます。絵画作品は「電気服」を平面に落とし込み、色彩豊かな円と曲線が絡み合う前衛的作風で知られ、国際的にも高い評価を得ています。本展では紙作品約20点に加え、版画作品を展示いたします。

 

田中 敦子|TANAKA Atsuko( 1932-2005)
1932年大阪生まれ。本名、金山敦子。夫は画家の金山明。1951年京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)中退の後、大阪市立美術館付設美術研究所に学ぶ。金山明、白髪一雄、村上三郎らが結成した「0会」に1953年頃参加。1955年具体美術に「0会」のメンバーと共に入会。同年の第1回具体美術展に「ベル」、翌年の第2回展に「電気服」を出品。後にその先駆性を高く評価される。1965年具体美術を退会。2001年芦屋市立美術博物館と静岡県立美術館でそれぞれ初回顧展を開き、絵画とオブジェで独特の精神世界を表現した。2005年死去。享年73歳。

 

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会期:2018年3月13日 (火) ~ 4月28日 (土)
営業時間:12:00 ~ 18:00 ※定休日:日月祝日
会場:鳩ノ森美術|gallery
TEL: 03-3408-8100