弊社設立6周年記念展といたしまして、藤田嗣治、マルク・シャガールなどエコール・ド・パリ*のアーティストによる美術史に燦然と輝く不朽不滅の表現を、弊社コレクションの中からご紹介します。また、美術コレクターであった故金田義夫氏から譲り受けた、藤田嗣治二番目の夫人フェルナンド・バレエ*の作品も同時に展示いたします。フジタと離婚し、困窮していたバレエを助けたのが金田氏でした。「彼女の力になりたいと作品制作を依頼し、サインペンのデッサンを描いてもらった」という当時の様子が『藤田嗣治 パリからの恋文』(湯原かの子著)にも記述されています。本展を通して、フランスと日本の「つながり」を感じていただけましたら幸いです。
*エコール・ド・パリ | École de Paris
「パリ派」の意味で厳密な定義はなく、1920年代半ばからパリで活動した出身国も画風も様々な画家たちの総称。
*フェルナンド・バレエ | Fernande BARREY(1893-1960)
1893年フランス生まれ。1908年には生まれ故郷のピカルディを後にし、パリに移住。モディリアーニなど画家のモデルとして活動しながら美術学校に入るための絵画や美術史を学ぶ。絵画の実力は新聞で論評されるほどであった。1917年モンパルナスで藤田嗣治と恋に落ち、出会って13日後に結婚。藤田の絵を売り出そうと画廊を巡り、初個展開催まで尽力。藤田の成功はバレエなくして有り得なかった。1924年藤田と離婚。1960年死去。享年67歳。
period:2021年11月11日 (木) ~ 12月25日 (土)
hours:12:00 – 18:00 定休日:日月祝日
※アポイントメント制(1日3組様限定)
※会期中、展示入れ替えあり
venue:鳩ノ森美術|gallery
作品|Artworks
《 ルナ 1948 》
紙・ガッシュ・墨(65×50cm)
※「Comite Marc Shagall」鑑定書
sold
《 蝶を持つ少女 1961 》
キャンバス・油彩(35×27cm)
※「Sylvie Buisson(編)カタログ・レゾネ」掲載
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《 赤ん坊と猫 1950s 》
紙・インク(24×17cm)
※「東京美術倶楽部鑑定委員会」鑑定証書
※藤田嗣治小品展(GALERIE ROMANET)1975年 出品
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《 作品 ca.1960 》
紙・インク(17×17cm)
※来歴:金田義夫旧蔵
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