昨今、美術は投機対象としてのみ注目され、美術の持つ癒し・思想哲学・快楽性といった内面的な本質や人と人を繋ぐ社会的なプロセスとしての力が看過されています。
本展では、“国立国”に所属したアーティストであるサダヒロカズノリと美術太郎をピックアップし、日本の戦後現代美術の鬱屈とした反骨精神が純粋芸術として今もなお色褪せることなく生き続けていることを表現します。
会期:2018年7月24日 (火) ~ 9月29日 (土)
営業時間:12:00 – 18:00
※定休日:日月祝日、および8月5日 (日) 〜 9月3日 (月) まで夏季休業
会場:鳩ノ森美術|gallery + art shop 2会場同時開催
国立国|KUNITACHIKOKU(1999-2009)
1999-2009年戸嶋一博(現・鳩ノ森美術代表)がリーダーとなり、若手美術家を中心に結成された純粋芸術団体。「作家が制作だけに留まらず企画運営をすることで表現の自由を獲得する」という設立趣旨のもと、地域密着芸術として東京都国立市を拠点に活動。市街の店舗を繋ぐ展覧会や現代音楽家・占い師・大道芸人・水木しげる氏ら他領域とのコラボレーション、最盛期には100名以上のアーティストが参加した出展規制のない公募展など奇想天外な発想でユニークな作品や企画を次々と発表し、他者の評価やマーケットに背を向けた純粋芸術団体として話題を集めた。
サダヒロ カズノリ|SADAHIRO Kazunori(1969-)
1969年山口県生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、アーティスト。本の装丁から店舗空間のグラフィックまで幅広く活躍。1992年JACA日本イラストレーション展大賞、1993年アジアンアートビエンナーレバングラデシュ優秀賞など受賞歴多数。近年は幼児や知的障害者とのワークショップや公開制作、海外でのデザイン講義などその活動の幅を広げている。現在、武蔵野美術大学通信教育課程非常勤講師。NPO法人3.11こども文庫 理事。
出品作品|Exhibited Works
《 THE21 12月特別増刊号 株式会社PHP研究所 2000 》
厚ボール紙 ・マスキングテープ・プリント出力紙・カラーペン・シール(16.2×26.2cm)
¥100,000 + tax
《 THE21 4月特別増刊号 株式会社PHP研究所 2000 》
厚ボール紙 ・マスキングテープ・プリント出力紙・カラーペン・シール(18.3×24.7cm)
¥100,000 + tax
《 RMS message38 株式会社リクルートマネージメントソリューションズ 2015 》
厚ボール紙 ・マスキングテープ・プリント出力紙・カラーペン・シール(25.4×23cm)
¥100,000 + tax
《 RMS message26 株式会社リクルートマネージメントソリューションズ 2012 》
厚ボール紙 ・マスキングテープ・プリント出力紙・カラーペン・シール(28.4×21.5cm)
¥100,000 + tax
《 数学・まだこんなことがわからない 講談社ブルーバックス 2004 》
厚ボール紙 ・マスキングテープ・プリント出力紙・カラーペン・シール(22.6×25cm)
¥100,000 + tax
美術 太郎|BT(1975-)
1975年秋田県生まれ。2004年多摩美術大学卒業。自作ポストカードの路上販売から活動を始め、ブランド=作家の知名度によって作品が評価されることを痛快に批判し、顔や本名を公表せず美術太郎(BT)名義で制作を続ける。幼児画によるキャラクターシリーズや有名作家と自身のサインのみで制作されたNO ブランドシリーズ、コンピューターのバグを用いて記録と記憶のズレを表現したエラーの美術など、様々な視点から斬新でコンセプチュアルな作品を発表し続けている。→ instagram
出品作品|Exhibit Works
《 富士山 2018 》
キャンバス・アクリル・転写(45.5×37.9cm)
sold
《 GIFT(いぢわる兎)2018 》
ボード・アクリル・転写(22.7×15.8cm)
sold
《 はじめての雪(シドツムリ)2018 》
キャンバス・アクリル・転写(22.7×15.8cm)
sold
《 また明日(赤鼻のゾウ)2018 》
ボード・アクリル・転写(22.7×15.8cm)
sold
《 GIFT(赤い花)2018 》
キャンバス・アクリル・転写(22.7×15.8cm)
sold