この度、金田歯科(銀座)院長であり、美術コレクターでもあった故金田義夫氏のコレクションの中から、藤田嗣治二番目の夫人であったフェルナンド・バレーの作品をart shopにて展示いたします。当時フジタと離婚し、困窮していたバレーを助けたのは、1960年頃医学を勉強するためにパリ大学に研修に来ていた金田でした。バレーはかつて新聞で論評されるほどの実力であったにもかかわらず、もう一切絵を描かないと決めていたと言います。「その彼女の力になりたいと作品制作を依頼し、サインペンのデッサンを描いてもらった」という当時の様子が「藤田嗣治 パリからの恋文」(湯原かの子著)にも記述されています。
本作品を通して、金田とバレーのつながりを感じていただければ幸いです。
会期:2016年7月5日 (火) ~ 2016年7月30日 (土)
営業時間:12:00 ~ 18:00 ※定休日:日月祝日
会場:鳩ノ森美術|art shop
TEL: 03-3408-8100