名坂 有子|NASAKA Yuko(1938-)

1938年大阪府生まれ。夫は「具体美術協会」会員の名坂千吉郎。1959年樟蔭女子大学卒業。1962年第15回芦屋市展に段ボールに無数の穴をあけた大作を出品し、市長賞と15周年記念賞を受賞。1963年「具体美術協会」会員となり1972年の解散まで在籍。1964年グタイピナコテカで開催した初個展では、同心円のモチーフ(回転板を用いて制作)を連結した壁面全体を覆い尽くす大作を出品。同一モチーフの反復を強調することにより、壮大な絵画空間を表現した。1965年第9回シェル美術賞佳作賞受賞。同年アンフォルメル運動の拠点であるスタッドラー画廊(パリ)で開催された「具体美術小品展」出品。1966年第2回ローザンヌ国際画商展出品。1970年日本万国博覧会政府館4号館ドームパターンを担当。現在も同心円に対峙し、精力的に発表を続けている。

 

具体美術協会(GUTAI)とは…
1954年関西抽象美術の先駆者である吉原治良をリーダーに、阪神地域在住の若い美術家たちで結成された前衛美術グループ。 「人の真似をするな。今までにないものをつくれ。」というコンセプトの元、奇想天外な発想でユニークな作品を次々と輩出。フランスの評論家ミシェル・タピエがその前衛性を絶賛し海外で広く知られるようになる。1972年吉原の逝去に伴い、具体美術協会解散。その後、多くの回顧展を経て、 2013年グッゲンハイム美術館での企画展「GUTAI:素晴らしい遊び場」によって一気に国際的に再評価(インスタレーション・ハプニング・パフォーマンスアートなどの先駆としての位置づけ)が進む。現在では日本の戦後美術を語る上で最も重要なアートムーブメントの一つとなっています。

 

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作品|Artworks


 

《 無題 NY-19 1963 》

板・樹脂・ラッカー(35×35cm)

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《 作品 1978 》

板・アクリル(φ22cm)

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《 作品 1963 》

板・樹脂・ラッカー(30.3×30.3cm)

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