1901年スイス生まれ。スタンパ（イタリア）で幼年期を過ごす。画家の父の影響もあり、早くから彫刻と絵画を始める。1922年パリへ移住し、ロダンの弟子である彫刻家のアントワーヌ・ブールデルに師事する。当初はパブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、アンドレ・ブルトンらと交流し、キュビズムやシュルレアリスム風の彫刻を制作していたが、1935年に決別し、具像彫刻に回帰。大戦後の1950年頃から制作を始めた人物像は、見えるものを見える通りにかたちづくり、ものの本質に迫ることを追求した結果、肉付けも凹凸もなく、彫刻としての限界と思えるほどに細長い形状が生まれた。ジャコメッティは「人体の空虚さを表すとこうなるんだ」と答えたという。サルトルは、これらのジャコメッティの人物像を、現代における人間の実存を表現したものとして称賛。1956年ヴェネツィア・ビエンナーレにフランス代表として参加し、15点の連作からなる妻・アネットをモデルに写実的な表現を加えた代表作「ヴェネツィアの女」を発表し、国際的に高く評価された。※ジャコメッティは常に女性を不動のものとして、男性は歩むものとして制作。その女性立像のなかでも「ヴェネツィアの女」は「歩く男」と並ぶ代表作。1961年カーネギー賞、1962年ヴェネツィア・ビエンナーレ彫刻グランプリ、1964年グッケンハイム賞など多くの賞を受賞。晩年には平面作品（絵画・版画など）への回帰もみられた。 1966年逝去。100スイスフラン紙幣（第8次）の表にはジャコメッティの顔、裏には作品《歩く人》が描かれている。

 

> A.ジャコメッティ：販売・買取のお問い合わせ｜buy & sell

 

作品｜Artworks

---

 

アルベルト・ジャコメッティ｜Alberto Giacometti

《 小像とストーブ 1954 》

リトグラフ（36.4×26.8cm）ed.30

price on request

 

アルベルト・ジャコメッティ｜Alberto Giacometti

《 小さな立つ裸婦（CATALOGUE KORNFELD & KLIPSTEIN）より 1954 》

エッチング（15.5×7.9cm）ed.50

price on request

 

アルベルト・ジャコメッティ｜Alberto Giacometti

《 三つのフィギュア（CATALOGUE KORNFELD & KLIPSTEIN）より 1954 》

エッチング（15.8×11.1cm）ed.100

price on request