1914年東京生まれ。東京美術学校(現:東京芸術大学)油画科卒業後の1939年に福沢一郎ら前衛活動家と共にシュルレアリスム運動で知られる「美術文化協会」の創立に参加。 戦後はシュルレアリスム的な作品を制作していたが、アンフォルメルなどの影響を受け抽象表現主義的な作風へと移行していく。 1960年代以降は、自らの歩みを六角形「きっこう」をめぐる試みであったとする認識から、重厚なマチエールの亀甲形フォルムによる「きっこう」シリーズで独自の表現を追求する。「きっこう」を出品した1961年「第6回日本国際美術展」ブリヂストン美術館賞受賞。同年「サンパウロ・ビエンナーレ」、1962年「ヴェネツィア・ビエンナーレ」出品など、海外の美術展にも出品を重ねる。平面作品のみならず、1970年代には立体造形にも取り組むなど、さまざまな角度から絵画の可能性を模索し続けた杉全は、日本の抽象絵画をリードする存在として大きな足跡を残した。1981年「第31回芸術選奨文部大臣賞」受賞。1994年逝去。
作品|Artworks
《 作品 1982 》
キャンバス・油彩(20×20cm)
※来歴:ギャラリー上田
sold
《 作品 》
紙・水彩(42×31.5cm)
sold
《 作品 》
紙・水彩(42×31.5cm)
sold