山崎 つる子|YAMAZAKI Tsuruko(1925-2019)

1925年兵庫県生まれ。1946年に吉原治良の美術講座を聴講したことを契機に吉原に師事し、1954年吉原のもとに糾合した関西の若手作家らと共に「具体美術協会」の結成に参加。初期はアルミやブリキを支持体に、金属のきらめきを際立たせた制作を精力的に行った。1950年代後半、ミシェル・タピエの助言により支持体をキャンバスに移行。フォルムと色彩が氾濫する画面(ストライプや円形、矩形等のフォルムを幾層にも重ねて描き、色彩は原色で何色も使用)はタピエに“コンフュージョン(混乱)”と高く評された。1970年代後半からは、玩具製品やゴリラ、犬、豚といった動物などのモチーフが画面上に繰り返し展開されるシリーズを手がけ、2000年代以降は再びブリキによる作品シリーズを制作。2019年6月肺炎のため逝去。

 

具体美術協会(GUTAI)とは…
1954年関西抽象美術の先駆者である吉原治良をリーダーに、阪神地域在住の若い美術家たちで結成された前衛美術グループ。 「人の真似をするな。今までにないものをつくれ。」というコンセプトの元、奇想天外な発想でユニークな作品を次々と輩出。フランスの評論家ミシェル・タピエがその前衛性を絶賛し海外で広く知られるようになる。1972年吉原の逝去に伴い、具体美術協会解散。その後、多くの回顧展を経て、 2013年グッゲンハイム美術館での企画展「GUTAI:素晴らしい遊び場」によって一気に国際的に再評価(インスタレーション・ハプニング・パフォーマンスアートなどの先駆としての位置づけ)が進む。現在では日本の戦後美術を語る上で最も重要なアートムーブメントの一つとなっています。

 

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作品|Artworks


 

《 作品 2009 》

キャンバス・アクリル(46×38cm)

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《 作品 2007 》

キャンバス・油彩(each 22.7×15.8cm)

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